理念「愛と和と奉仕の精神」

当診療所は、昭和31年に御影村国民健康保険診療所（6床）として開設しました。村営から町営、平成5年には個人病院に変遷、平成8年に私が院長に就任しました。その時は病棟閉鎖し外来のみの体制でした。
当初は、外来と往診から開始し、その後に訪問看護と休床していた入院19床を再開しました。病床は満床が続き、自宅退院困難の方が多く、平成15年に一般病床7床、療養病床12床へ転換。そして平成23年には一般病床7床を新築、療養病床12床を返還し「介護老人保健施設みかげ」29床を新設いたしました。
平成24年には「通所リハビリテーション」「訪問リハビリテーション」を開設。安否確認も含めた「居たいところに最期まで」を目指して居宅系の拡充を図りました。この地域には歯科医院がなく、住民のニーズが強かったため、平成29年には歯科を併設しました。さらに、自宅退院が困難だったり、長期療養が必要な方々が多いため、令和6年10月1日から老人保健施設を介護医療院に転換しました。
このように、当院では地域の諸問題に対して柔軟に対応してまいりました。地域医療は、単に医療を提供するのではなく、その地域住民ひとりひとりの生活基盤を踏まえて、身体的・精神的・社会的な問題を包括的に解決していく体制が必要です。地域愛、人間愛、家族愛、職場愛をもって地域医療に携わる者が和し、見返りを望まない奉仕の精神で貢献するのが地域医療ではないかと思います。これからも、心安らかに暮らせる地域にするよう努力してまいります。

医療法人社団星光会理事長荒井 正昭

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